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香川県『豊浜ちょうさ祭り』

三豊総合病院 藤村 弥生

 豊浜ちょうさ祭りは華やかで勇壮な祭りで知られ,祭りが開催される10月第2(金・土・日)の3日間は町全体,大人も子供も祭り一色,人口約9千人の豊浜町が延べ7万人を超える観客であふれかえります。町中に太鼓の音が響き,揃いのハッピ姿の男衆が“ちょうさ”を引いて練り歩きます。また,八幡神社や南部集会場,一宮では24台の“ちょうさ”が集結して勇壮な担ぎ比べが繰り広げられます。

 “ちょうさ”の原型は京都の祇園祭に登場する「かき山」といわれ,今から150〜160年前に伝わって来たと考えられています。高さ約5m,総重量約2t,担ぎ棒の長さ13〜14mの“ちょうさ”は大きく分けると,とんぼ・七重・八つ房・四つ房・隅房・雲板・金縄・掛布団・締・幕・高欄・高欄幕・担ぎ棒・脇棒・太鼓・台・台車など,200余りの部品で構成され,祭りの10日ほど前から各自治体で組み立てはじめます。

 部品の中でも特に,掛布団や高欄幕に金糸・銀糸による豪華な刺繍が施され,観客の目を楽しませています。豊浜町のほとんどの自治会が“ちょうさ”を保有し,その数は町全体で24台,新調すると1台5,000万〜6,000万円もする高価な財産を各自治会で大切に守り続けています。

 平成17年の祭りは10月7・8・9日の3日間が予定されています。特に日曜日は一宮での担ぎ比べがあり,夜は提灯姿の美しい”ちょうさ”も見られ,また翌日は祝日でゆっくりできると思いますので,ぜひ一度お 越しください。

(会報JAMT 2005年 1月号掲載)



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