トップページへ
北から南からタイトル 北から南からタイトル


あばしりオホーツク流氷まつり

網走厚生病院 佐藤 圭司

 流氷はシベリア大陸沿岸で生まれ,オホーツク海にそそぐ淡水が凍り,結晶となります。小さな結晶がやがて大きな氷となり,海流に乗って南下しながら巨大な流氷群として海岸に姿を現します。

 そんな流氷の訪れる冬の網走を幻想的,かつエキサイティングに盛り上げてくれるのが,毎年2月に行われる流氷まつり。迫力満点の大雪像や繊細な意匠の氷像が並び,夜になると七色にライトアップされた氷雪像が,昼間の世界とはまた違った顔を見せます。真冬の夜空を鮮やかに染め上げ,流氷の海が幻想的に輝く光と花火のセレモニーなど,内容は多種多彩。天と地を舞台に展開されるダイナミックな祭典は,訪れたすべての人に忘れられない強烈な印象を残すことでしょう。

 そして,高台から見る流氷もすばらしいが,せっかく網走まで来たのだから,流氷観光砕氷船「オーロラ号」で流氷の海をクルージングしてみませんか。厚さ1mもの氷をものともせず,ぐんぐん進む迫力満点の航海は,忘れられない思い出になります。流氷の海では,もしかするとアザラシやオオワシなど,オホーツクの仲間を間近に見ることができるかも知れません。また,沈む夕日を見ることができるサンセットクルーズは,息をのむ美しさに魅入られます。

 オーロラ号は2月から3月がピークで最も込み合う時期ですが,皆様も一度はこの極東最大のアムール川からオホーツク海に注ぐ淡水が氷結し,南下するにつれて大きく成長する流氷とオーロラ号を体験してみてはいかがでしょうか。

(会報JAMT 2005年 3月号掲載)



アイコン 「北から南からお国自慢」 Index Page へ
アイコン Top Page へ

Copyright (C) 2002-2006 Japanese Association of Medical Technologists. All rights reserved.