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那覇祭り“大綱挽き”

琉球大学医学部附属病院 豊田 善成

 沖縄那覇の三大祭りと言えば那覇ハーリー(爬竜舟競争),首里文化祭(琉球王朝古式行列),そして那覇祭り(大綱挽き)があげられる。なかでも,毎年10月10日の公休日をはさんで行われる那覇祭りは,メインイベントである“大綱挽き”を中心に市民演芸,民俗伝統芸能パレード,旗頭行列が行われる。

 五穀豊穣を願う那覇祭りの“大綱挽き”は,琉球王朝時代に慶事の催し物の一つとして行われていたと記録がある。長さ 186m,直径 1m56cm,重量 40t の綱のもつ迫力は,世界最大の綱引きとしてギネスの認定を受けている。那覇“大綱挽き”は女綱,男綱がそれぞれに東西の二つに分かれていて,それが一つに合体して全長 186m となり,手綱を引き合うのである。

 最大の見どころの一つは,琉球王朝時代の古式衣装を着けた人物が東西に分かれ,太いその綱の上で互いに神事を願い,威勢を張り上げ合う光景で,国籍を問わず,参加者が一体となって,琉球王朝統一時代の背景を映し,その独特な歴史を感じとらせるところに味わいがあるのかもしれない。

(会報JAMT 2005年 5月号掲載)



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