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世界文化遺産「厳島神社」

広島市立広島市民病院 谷口 薫

 広島県の南部には,日本最初の国立公園に指定された瀬戸内海国立公園があり,おだやかな海と美しい島々を展開しています。その中でも特に有名な島が,1996年に世界文化遺産として登録された日本三景の一つでもある“安芸の宮島”です。

 世界文化遺産として登録された区域は,社殿を中心とした厳島神社と背後の弥山原生林(天然記念物),宮島全島の14%を占める範囲です。この厳島神社は推古天皇元年(593)に創設され,1168年に平清盛により現在のように造営されたと言われています。またこの島は,NHK大河ドラマでも有名になった戦国時代の武将,毛利元就の壮烈な厳島の合戦の舞台となったところでもあります。

 厳島神社のシンボルとなっている海中に建てられた朱の大鳥居は,平安時代から8代目に当たり,現在の大鳥居は明治8年に楠の自然木で造られ,土に埋もれたところがなく,全体の重みで立っています。旧暦の6月17日満月の夜,海上に浮かぶ神殿造りの粋を極めた荘厳華麗な回廊は,暫し見る人を,平安の時に連れ戻す感があります。

 毎年8月14日に厳島神社前の会場で行われる水中花火大会は,西日本一の規模を誇り,真夏の夜空と海が色とりどりの花火で鮮やかに染まります。ぜひ,一度きてみんさい。

(会報JAMT 2005年 8月号掲載)



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