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世界文化遺産「首里城」

特定医療法人敬愛会中頭病院 松川 正男

 沖縄はかつては琉球と呼ばれていました。琉球では,尚巴志が琉球全土を統一したことにより,琉球王国が誕生しました。以来,首里城は第一尚氏,第二尚氏の歴代王国の居城であり王国の中心でした。1429〜1879年の廃藩置県まで政治・経済・文化の中心として,さらに中国や日本,朝鮮・東南アジアの国々との外交交易の拠点ともなっていました。

 首里城で最も中心となる正殿は,琉球で一番大きな木造3階建てで,正面石階段がハの字に開き大龍柱が柱に見立てて彫刻されています。正殿の建築には,中国建築と日本建築の影響がみられ,石積の基壇上に建物を建て,屋根に横たわる龍の棟飾,柱や梁,壁などの塗装(漆塗)・彩色は,特に中国建築の影響を受けています。このように,正殿の建築的特徴は,中国と日本との交流を意味するものであります。首里城は,正殿建築が中心で,本土にみる天守建築などは見られません。

 首里城の歴史は,これまでに2度の出火による全焼,また1945年の沖縄戦では破壊され,その後1992年(平成4年)に現在の首里城が鮮やかに蘇ったものです。そして2000年(平成12)には世界遺産に登録されました。

 一度は常夏の島沖縄ヘメンソーレー

(会報JAMT 2005年11月号掲載)



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