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世界文化遺産「知床半島」

斜里町国民健康保険病院 広本 邦夫

知床の風景 知床は多くの方々の協力で,2005年7月に世界自然遺産に登録されました。北海道地図を広げると大雪山脈の東,千島列島に向けて角のように突き出ているのが知床半島です。その半島のオホーツク海側が斜里町,太平洋側が羅臼町になっています。斜里町ウトロから羅臼町にぬける横断道路はありますが,先端部の知床岬に至る道路はない。そのうえ横断道路は5月中旬から11月中旬まで(天候により閉鎖されることもある)しか通行できません。

 ここでは,半島という限られた場所にヒグマやエゾシカが悠然と暮らし,オオワシが大空を舞い,キタキツネが歩き回り,冬には流氷が着岸して滝つぼが露天風呂になっている「カムイワッカ湯の滝」のある秘境といったところでしょうか。

 冬の知床は雪と流氷に閉ざされたところで,網走から出ている流氷観光船が有名となっています。流氷がびっしりと接岸すると船は出られなくなりますので,ウトロでは流氷のシーズンになると流氷の圧力でつぶされないよう船をすべて陸に揚げます。

 最近では,ドライスーツを着て流氷の上を歩く「流氷ウォーク」が人気を集めています。また,2月から3月上旬までの間,昔見えたというオーロラを人工的に再現したオーロラファンタジーショーもあります。まずは知床の流氷がどれほどのものなのか真の迫力を見に来てください。

(会報JAMT 2006年1月号掲載)



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