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世界自然遺産「古都京都の文化財」 京都第二赤十字病院 芦田 英之
平安建都1200年にあたる平成6年の第16回世界遺産委員会で登録された。731年の西芳寺(苔寺)が最も建立が古い。それらの一つひとつが京都の町並みを形成し、文化財と共に市民生活が営まれている。 歴史の中で、ほんの一瞬の時間を生きている私たちには、文化財を後世に無事に引継がなければならない責任と義務がある。京都観光文化検定試験も今年で2回目である。京都に興味のある方々はぜひとも勉強されて検定試験に挑戦していただきたい。 紙面上、すべては紹介できないので、西芳寺(さいほうじ)について述べたい。 今から1300年前、聖徳太子の別荘として建立され、庭一面を覆う約120種の「苔」の美しさで名高く、苔寺(こけでら)の名称の方が有名である。苔枯山水の異世界である。西芳寺庭園の金剛池中の「夜泊石(よどまりいし)」は一見の価値がある。 最後に、自然景観の文化遺産登録はないが、私の生まれ育った京都府舞鶴湾の景観は私の心の文化財である。皆さんにもきっと心の文化財があると思う。 (会報JAMT 2006年4月号掲載) |
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