臨衛技法改正について (3/5) |
すでに,ご承知のことと存じますが,会員の悲願であった臨衛技法案が衆参本会議に上程され,全会一致で可決成立いたしました。衛生検査技師法ができて47年,臨床検査技師法が成立して35年ぶりの改正であり,これまで改正法案にご尽力くださった国会議員,厚生労働省,先輩諸兄姉,役員,会員,関係各位に厚くお礼申し上げます。 これまでの渉外活動の地道な運動の積み重ねがなければ成しえなかった快挙であり,会員の願いが国会に通じたのではないかと思います。 今国会では,郵政,介護保険などの重要な政府案件が提案されていたために,3度目の継続審査に回ることまで覚悟していましたが,ある議員との懇談の中で,平成17年度予算成立後に時間が空く可能性があるとのことを伺い,期待はしていましたが,京都での総会の前に改正法案が可決成立するとは思いもよりませんでした。 衆議院で可決した法案には附帯決議がついていないために議員連盟の会長及び厚生労働省を訪問し,もし参議院で附帯決議がなされない場合,厚生労働大臣の通達を出してもらうよう交渉もいたしましたが,最終的に参議院で附帯決議がついて成立したことから,今にして思えば取り越し苦労に終わりました。 長期間の法改正運動交渉の中で感じたことは,日臨技と国会議員との接点が少ないことを痛感いたしました。幸い臨床検査技師で参議院議員の伊達忠一先生(北海道選出)には,一方ならぬお世話になり,国会の仕組みや交渉の仕方等勉強させていただきました。 法案が成立した現在,省令に委任した生理学的検査の範囲,教育カリキュラム,特例試験の実施と定款改正等のほか,積み残した業務制限の問題など,まだやらなければならない問題が山積していますが,今後とも会員の皆様方のご協力,ご支援を一層いただきたくお願い申し上げ,ご報告といたします。 |
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