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南極の氷
百年後の日本はどうなるか
生活の中の真菌
百年後の日本はどうなるか
ファナック(株)健康管理センター 寺田健一郎
地球温暖化により水の蒸発が活発となり,大雨,洪水や干ばつが頻繁に起きる。自分達のくらしのために自然からさまざまな原料を奪って生態系が破壊される。現在,動物及び植物の約3 0 %は絶滅の危機に瀕している。日本の人口は2007年から減り始め,百年後には約半分まで減少すると予測されている。これによって,国民総生産も減少し,日本経済は長期的に縮小していくと考えられている。日本とは逆に,現在約6 0 億の世界人口は発展途上国を中心に5 0 年後には9 0 億人を超えると予想されている。こうした人口爆発や異常気象により,食料不足を招く可能性が指摘されている。今の日本の食糧自給率は,カロリーベースで約4 0 %にすぎず,食生活の転換を考えざるを得ない。このように考えると,我々は一番いい時代に生きているのかもしれない。現在の豊かな生活は,実は子供達(次世代)の財産を使っているということを認識する必要がある。これらの現象は我々に対しての警告なのである。未来についての暗い話ばかりをしてきたが,いつの世も現状を真剣に受け止め,将来に向けての努力や研究を行っている人たちも沢山いる。将来のことを考えると,積極的に意識して一人ひとりが取り組む必要がある。例えば,無駄な電気は消す,資源再利用を考える等。環境問題には経済,エネルギー,人口,教育といった要素がからむ。これらとどう折り合いをつけるかが重要となるが,我々は地球にやさしい行動をして次の世代に渡していきたいものである。

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